【サカモトデイズ】214話 ‟迷子のお知らせ”　解説・感想

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登場人物

坂本商店

シン　南雲なぐも(シンの思考)　ルー　ウータン　坂本葵　坂本花　宮バァ

JCC

勢羽せば夏生なつき　四ツ村よつむら周あまね　赤尾リオン(幻覚)　虎丸とらまる尚なお　

新生殺連

スラー(有月うづき憬けい)

214話のあらすじ

夏生のハッキングが成功し、国民に配られた銃は使えなくなった。そのため、シン達を脅威と認めたスラーは蛇腹剣じゃばらけんを使いシンと戦う。

シンとスラーはタワーから水族館に落ち、水槽に入ってしまう。スラーは水族館に行きたいリオンとの会話を思い出し、魚を見るリオンの幻覚が映る。幻覚を見ていたスラーはサメに襲われると、サメの殺意に反応し篁人格が出てしまう。水族館のアナウンスで「ご来場のお客様に迷子のお知らせです」と流れ、214話は終了。

注目ポイント、感想

宮バァが強い

2ページの上のコマに、宮バァが民衆を制圧した描写が描かれている。ルーやシン達のように銃を持った民衆を抑えているのだろう。

この作品に登場する老人はやっぱり強いな。例えば、篁さん・トーレス・和子・幸子・佐藤田先生。

シンvsスラー

シンは超能力が使えず、スラーに苦戦していた。

シンは篁人格がどうとかの前に、スラー自身が相当な実力者だと思考。スラーはアパートの片腕を一瞬で両断し、覚醒したデブ坂本が反応できない速度で攻撃をしていた。

シンは超能力を使わず素の身体能力だけで、攻撃を何とか避けた。だが、その後すぐに戦闘機の座席での緊急脱出ベイルアウトを図ったため、かなり危うい状況だっただろう。ベイルアウトで空中に吹き飛び、スラーと空中での格闘戦をするも、少ししか描写は無いがシンは互角に殴り合っていた。

シンめっちゃ強くなったなぁ。不利な状況から抜け出すために、坂本のように身の回りにあるものを使って凌いだ所が好き。

今のシンは超能力を使わずともORDER級の敵と戦えるから、超能力を使ったらどれくらい強いのかが気になる。

赤尾リオン(幻覚)

魚を見て嬉しそうなリオンが可愛い。リオンは男勝りな性格だが、水族館に行きたいという乙女みたいな一面があるギャップが好き。

ちなみにリオンが13巻107話で余った時間で水族館とか行こうぜと言っていた。

まさかの篁人格が登場

不殺のシンは殺意が無いから篁人格は出ないと思っていたが、まさかサメの殺意で篁人格が出るとは思わなかったｗ

果たしてこの展開を予想できた読者はいるのだろうか。

殺意があれば勝手に出てくるのは嫌すぎるｗ　スラーでも「勘弁してくれ」と思ってそう。

てか、最後のシンが魚を咥くわえてるｗ

迷子のお知らせ

最後に「ご来場のお客様に迷子のお知らせです」とアナウンスされていて、214話のタイトルが「迷子のお知らせ」となっていることから、迷子がキーワードだろう。

このアナウンスと一緒にスラーも映っているため、迷子＝スラーだと思う。

スラーは迷いのシーンがいくつかある。例えば、家族と他人の命を天秤にかけて悩み、リオンに君ならどうするかと聞いていた。また、スラーはリオンに殺しをしてほしくないと言うが、麻樹との交渉で人を殺すことを渋々選んだ。結果的にリオンを殺してしまい、自身は闇落ちしていた。つまりスラーの選択ミスであり、スラーは暴力が嫌いで平穏が好きだったのに一般人を巻き込み平穏を壊したスラーは迷走しているとも言えるかもしれない。これはこじつけかもしれないが、スラーは1年の逃避行をしていて、麻樹からしたらこれはスラーが迷子になったようなものだ。

つまりスラーは何回も迷い、最悪の方向に向かってしまった迷子である。