【サカモトデイズ】209話 ‟理想の世界”　解説・感想

画像下部にあるリンクを押すと、公式サイトに移動。

人名や用語の下に青い線がある場合、クリックすると解説ページに移動。

アニメ勢や単行本勢の方はネタバレ注意です。画像をありがたく使わせていただきます。

↓の目次はクリックするとその場所に移動。

1. 209話のあらすじ
2. 注目ポイント、感想

209話のあらすじ

208話から3日前に遡さかのぼる。つまり、国民武装許可制度の導入から1日目である。シン・平助・ボイル・キンダカは銃の回収や破壊に奔走していた。警察は殺連と癒着ゆちゃくしているため、警察は頼りにならなかった。シン達は殺連員に遭遇し、「こんな事をしても無駄だ、誰もお前らの味方をしない」と言われる。だがシンは屋久旅城で神々廻が新生殺連の味方ではないと知っていて、ORDER全員が敵ではないと思考。

そして場面は殺連本部に移る。神々廻ししばは大佛おさらぎに「お前は来んでええ、お前までわざわざ新生殺連と敵対する必要はないやろ　沖が理想とする殺し屋中心の世界の方がお前に合うとる」と言う。

そして神々廻はスラーが1人になったタイミングを見計らい、スラーに奇襲した。スラーが篁たかむら人格になる前に殺そうとするも、沖とトーレスに邪魔をされてしまう。神々廻がボロボロになり沖に殺されそうになったとき、大佛が助けにきた。大佛は「嫌いな人がいるならそこは理想の世界じゃないと思うの」と言い、神々廻は「せやな、ほな2人でブチ殺そうや」と言い、2人の反逆が始まりそうなところで209話は終了。

注目ポイント、感想

206話の神々廻の真意

206話ではORDERと坂本達の戦闘が描かれた。平助が神々廻に何でアンタまでスラーにつくんだ！？と言うと、シンは神々廻の心を読む。心を読まれた神々廻はシーッとシンに何も言わないよう促した。

なぜ神々廻がこのような行動をしたのかが209話で明かされた。シンは読心で神々廻がスラーと手を組んでない、やっとスラーの尻尾をつかんだので、今は邪魔をしないでほしいという考えが伝わった。

つまり神々廻がスラーを裏切るとシンは分かった。

南雲との密会

変装した南雲なぐもは神々廻に篁さんがスラーの中にいると伝える。

ちなみに神々廻がコッソリ南雲に会っていた秘密はトーレスにバレていたようだ。

最近、南雲の動向が不明だが、一体何をしているのだろうか…

神々廻と大佛の会話

神々廻と大佛の一連の流れは、神々廻にとって大佛は大切な存在(後輩)であると感じる素晴らしい会話だと思います。

これからスラーを裏切ることを伝えているが、裏切りを伝えるのは悪手あくしゅである。それでも大佛に伝えたのは、大佛への信頼と愛情だろう。大佛は裏切りを沖やスラーに伝えないと神々廻は考えただろう。神々廻の「わざわざお前まで敵対する必要はないやろ、殺し屋中心の世界の方がお前に合うとる」というセリフは、大佛への愛情を感じる。

また「敵だね」と言った大佛は悲しそうに見える…

神々廻が裏切った理由

四ツ村よつむら暁さとるを倒した場面や豹ひょうの死亡を回想しながら、「寝覚ねざめの悪い殺しはもうたくさんや」と神々廻は思っていた。

ゴミを殺すのは気持ち良いため殺し屋は自分に向いているはずが、悪者ではない人や身内が死ぬのは勘弁ということ。神々廻は平助に身内の死だけに敏感なのは虫が良すぎると語っているが、実際四ツ村さんを倒したときは南雲の前では平静を保っていたが1人のときは苦い表情を浮かべていた(神々廻と平助の会話は15巻133話)。今回も心の中で思っており、大佛に言ったり大佛の前で苦い表情をしなかった。

つまり神々廻は実際殺し屋にプラスな印象は抱いていないだろう。スラーや沖を裏切ったのは民間人が巻き込まれている以外に殺し屋は廃すたれても構わないと思っているからと予想。